日本で外国人が帰化するのは難しいの?その理由とは!

執筆者 9月 30, 2019ニュースコメント0件

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日本で仕事をしていると、日本にも慣れてきて「日本人になりたい」と考える人もいるでしょう。また子供のころから日本が憧れの外国人もいます。現在ではビザを取ることにより、様々な職業に就くことができるのですが、全ての職業に就くことができません。例えば政治家や裁判員などは日本人である必要があります。

 

さまざまな理由で帰化を希望する外国人が多いのですが、決して全ての外国人が帰化して日本人になれるわけではありません。日本で帰化するのは難しいのか?またなぜ難しいのかをご説明します。

帰化が難しい日本

世界中の国々の中でも日本は帰化するのが難しいと言われてます。日本へ帰化するには、満たさなければいけない条件が多いことが要因とされます。また外国人によって、書類を揃えることも容易ではありません。書類の数が多いだけでなく、全ての書類を日本語で提出する必要があります。

 

帰化が難しい国

日本以外にも帰化が難しい国があるのですが、それぞれの特徴を比較してきましょう。

 

アメリカ

アメリカの特色としては18歳~31歳の男性に対して義務兵役の義務を求めていることでしょう。その他は長期間アメリカに住んでいることや語学力など他の国と条件は変わりありません。

 

・住居条件

永住権保持者としてアメリカで過ごした期間のうち半分以上アメリカに滞在をしている必要があります。

・能力条件

18歳以上で、なおかつ18歳~31歳の男性は18歳~26歳の間に義務兵役に登録をしている必要があります。

・素行条件

善良な居住者であること

・語学能力条件

英語の読み書きや話す力、聞き取る力が必要な他アメリカの歴史や政府について詳しく知る必要があります。

 

ドイツ

ドイツに帰化するためには、B1レベルと高い語学力が必要になります。

・住居条件

ドイツに8年以上住んでいる必要があります。

・素行条件

犯罪歴があると帰化はできません。

・生計条件

経済面でも条件です。失業手当を受けていると対象外となります。

・重国籍防止条件

ドイツに帰化をした時点で、母国の国籍を取得することはできません。

・語学能力条件

ドイツ語を話せる必要があります。B1レベル以上が必要です。

・能力条件

16歳以上が対象です。

 

スイス

スイスは住居条件が10年と他の国よりもさらに長くなっています。

 

・住居条件

スイスに10年以上住んでいる必要があります。

・・素行条件

犯罪歴があると帰化はできません。

・・憲法順守条件

スイスで定められた法律を守る必要があります。

 

オーストリア

実はオーストリアは世界でも最も帰化が難しい国だと言われています。条件は以下の6つです。

・住居条件

オーストリアに10年以上住んでいる必要があります。

・素行条件

犯罪歴があると帰化はできません。

・生計条件

経済面でも条件です。

・重国籍防止条件

オーストリアに帰化をした時点で、母国の国籍を取得することはできません。

・語学能力条件

ドイツ語を話せる必要があります。十分な読み書きと会話をできる必要があります。

 

以上が世界の中でも国籍を取るのが難しい国とされています。いずれも住居条件が長めであり、それぞれの国籍を取得するためには「一生住んでいく」といった覚悟を証明する必要があります。そのため帰化をするためには、それぞれの国にまずは長く住むことが大切です。

 

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日本の帰化の難しさ

上記の国と比べても、日本の帰化が難しいことがわかります。

日本に帰化するのが難しい理由に、満たさなければいけない条件が多いことがあります。国籍法では以下の様に6つの条件を満たしている必要があると記載をされています。

 

一 引き続き五年以上日本に住所を有すること。

二 二十歳以上で本国法によつて行為能力を有すること。

三 素行が善良であること。

四 自己又は生計を一にする配偶者その他の親族の資産又は技能によつて生計を営むことができること。

五 国籍を有せず、又は日本の国籍の取得によつてその国籍を失うべきこと。

六 日本国憲法施行の日以後において、日本国憲法又はその下に成立した政府を暴力で破壊することを企て、若しくは主張し、又はこれを企て、若しくは主張する政党その他の団体を結成し、若しくはこれに加入したことがないこと。

引用 国籍法

 

日本に帰化をするための条件のうち住居条件は5年と、他の帰化が難しい国と比べると日本は短めです。また二重国籍が不可能である点や財政面での条件など帰化が厳しい国の中では比較的条件が少ないといえます。それでも世界中の中では帰化の条件が厳しいことには変わりありません。国籍を変えるということはそれだけの覚悟が必要であることがわかります。

日本に帰化するには手続きが難しい

日本に帰化することの難しさの一つに、手続きが難しいことがあります。全ての書類を二保語で記入しないといけないのはもちろんのことながら、書類をチェックするだけでも数か月かかります。

 

帰化許可申請に必要な書類

法務省では帰化許可申請に以下のような書類が必要であると定めています。

 

・帰化許可申請書(申請者の写真が必要となります。)

・親族の概要を記載した書類

・帰化の動機書

・履歴書

・生計の概要を記載した書類

・事業の概要を記載した書類

・住民票の写し

・国籍を証明する書類

・親族関係を証明する書類

・納税を証明する書類

・収入を証明する書類

・在留歴を証する書類

 

引用 法務省

 

収入や納税を証明する書類や事業の概要を記載した書類など取得に時間のかかる書類がおおくあります。そのために十分な準備期間が必要となります。

 

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日本語に翻訳が必要

日本に帰化するには、書類を数多く揃える必要があるのですが、それぞれの書類を日本語に翻訳をする必要があります。日本語に堪能な方であれば良いのですが、この作業だけでも簡単なことではありません。

 

帰化の動機書の書き方

帰化の申請をする際に、帰化の動機書を添える必要があります。帰化したい理由を書くのですが、書き方は特に決まっていません。これで日本で生活をしてきてどのようなところに魅力を感じているか、また本国に戻るのではなく、日本人になりたいという点、さらに今後日本で行いたいことなどを書く必要があります。

 

また自筆で書く必要であるため、ある程度の日本語力も必要となります。この作文の内容は審査に大きく影響するため、時間をかけてしっかりと準備をしてから書きたいものです。

難しい帰化への対策

特に日本語が堪能であるか、日本語が堪能である人が周りにいない場合は書類を提出することだけでも難しくなります。また帰化をするための審査があるので、ただ記入したらいいというわけではありません。それでもどうしても帰化をと考えるのであれば第三者に依頼することも方法の一つです。

 

帰化専門の行政書士

帰化専門の行政書士に依頼をすると、必要な書類を揃えることや手続きを行ってくれます。また動機書に関しても、文章の修正やアイディアを考えることを手伝ってくれるため安心して依頼をすることができるのです。

 

特に経験の多い行政書士であれば、どのような内容であれば帰化がしやすいなど十分な分析をすることができます。行政書士の業務の中でも帰化に関する業務は難しいと言われ、必ず帰化申請の専門の行政書士に依頼することをおすすめします。

 

また申請自体が無駄にならないように、行政書士の方に「この条件であれば帰化できるのか」を判断してもらうことも大切でしょう。不許可になると判断された時、修正できるような原因であれば修正し、帰化申請自体が無理な条件であれば無理とアドバイスをもらうこともできるのです。

 

一度不許可となると、その事実は残ってしまいます。そのため申請をするまえにプロの意見を聞くことも大切です。

日本で就業する

日本人になるためには、日本で生計を立てるということです。そのためには、できるだけ長く就業をすることを考えてください。最低条件は5年以上となっていますが、それ以上暮らしてみても良いでしょう。

 

日本での生活をしていく中で、日本で暮らしたいと思ったことをメモをしていくことで、「本当に日本人になりたいのか」を見つめなおすことができます。また帰化を決意すると動機書を作る必要があるのですが、このメモを見ることで動機書が書きやすくなります。

 

帰化が難しいケース

以下のようなケースであれば、帰化は難しいと考えるべきでしょう。内容にもよりますが、帰化の申請自体を考え直すべきなのかもしれないです。

 

交通違反や犯罪を起こした過去がある

過去に交通違反や犯罪を犯した場合は、帰化をするのは難しいとお考えください。どこの国に帰化するのでもそうですが、善良な市民であることを証明する必要があります。そのため犯罪を犯してしまうと帰化するのは難しいのです。

 

財産がない

日本で暮らしていくのも費用が必要となります。そのため不動産や動産など、財産が全くない場合は審査に通るのが難しくなります。十分な財産がないと、日本で暮らしていく意思がないとみなされることがあります。

 

日本は他の帰化が難しい国と同じで、条件が厳しくなっています。住居条件や生計条件、語学能力条件などの条件が全て揃わないと帰化をすることができません。また日本語で多くの書類を準備する必要があり、かなりの手間が必要です。

 

日本の国籍を取得するためには、相当な覚悟が必要であることがわかります。そのためまずは日本に長く住み、就業することがまずは帰化をするための第一歩だといえるでしょう。

 

帰化をするための必要な書類など、準備には時間がかかります。帰化を決意した時から早めに始めるようにしてください。帰化を考えた時点で、動機書を書いてみても良いでしょう。どれだけ自分が日本人になりたいかどうかがわかります。

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著者 アドミン

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