外国人留学生を新卒採用すべき理由を徹底解説!日本語能力やキャリアの考え方などを理解しよう!

執筆者 7月 28, 2019ニュースコメント0件

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先日、とある外国人留学生向けのキャリア形成関連・次世代リーダー育成イベントの企画があり、私は応募者の面談とその審査員(アセッサー)を務めさせて頂いたのですが、本当に日本全国にお住いのたくさんの外国人留学生の方が応募してくださいました。

 

何というか勢いが日本人と違うっというか、やる気の違いを大きく感じました。面談をさせていただいて真っ先に感じたことは、「とにかくみんな優秀!」「なぜ日本企業はこんな優秀層を採りにいかないのか?」と思いましたし、日本企業はやはり外国人留学生に対して何か勘違いをしているのではないか?と思った次第です。今回は面談を終えて、率直に私が思ったことをここに残したいと思います。

日本人新卒より意識が高い!外国人の面談のほとんどがオンタイムで進む!

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今回、1週間の期間中に日本企業の面接のように、1時間ごとに面談の時間を設けて実施したのですが、当初、私はおそらく外国人の方ですので時間通りに進まず、スタートが数分遅れたり、無断で欠席する人も多いだろうなぁっと読んでいました。ところが、その私の読みを彼らはことごとく覆してくれたのです。

 

まず、面談の時間を設定すると、面談のスタートのほとんどがオンタイム。開始時間5分前スタートからオンタイムスタートがほとんどでした。もちろん、中には時間設定を行ったにも関わらず、無断で欠席する方もチラホラおりましたが、予約頂いた面談予約者の約70%の方はご参加頂いたわけです。

 

日本企業で採用担当をご経験されている方であれば、この数字がいかに高いかはおわかりのはずです。現在の売り手市場において、日本人の新卒学生を対象に企業説明会のようなセミナーを開催したとしたら、よほどの人気企業であれば話は別かと思いますが、参加率30%〜40%くらいかと思います。むしろ予約者の半分来てくれたら良い方というくらいの感覚かと思います。私も日本企業での売り手市場下における採用活動は経験しておりますので、今回の外国籍留学生の意識の高さには本当に驚かされました。

 

なぜ時間をしっかりと守るのかを外国籍留学生ご本人に聞いてみたところ、

「日本に来て日本の文化を体感する中で、日本人は時間を大切にすることを学びました。それが習慣になって、今では時間を守ることが当然になってます。」

とのこと。もちろん外国人留学生によっては、日本に既に数年住んでいるベテランもいれば、まだ日本に来て数ヶ月という外国人留学生もいますが、やはりある程度の期間日本に住んでいると、外国人留学生も日本の文化に影響されて日本人化していくんだなぁっと改めて感じました。もちろん、彼らにとっても時間を守ることが人との信用に繋がることを学んでいることも事実です。

 

外国人新卒は「日本語を習得したい!」というハングリー精神が半端ない!

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実際に日本での就職活動を経験されている方も結構いましたが、その際に全ての外国人留学生の方が共通して仰っていたのは、「日本企業で働くためには日本語能力が必要不可欠!日本語ができないと雇ってもらえない!」という現実。この言葉の壁の高さに苦戦している模様で、それもあってか日本語能力をもっと高めたい!と声を揃えて仰っていました。

 

ちなみに、そんなことを仰っている外国人留学生の方々のほとんどがトリリンガル以上です。世界共通言語の英語、自国のローカル言語、もう一言語の最低でも3つは話せる言語を持っていて、そんな彼らが日本語習得に勤しんでいるわけです。一方で、多くの日本人が母国語である日本語のみという現実。比較して、どう考えても彼らの方が優秀であることがわかります。そんな彼らの方が日本企業に合わせようと努力しているんです。

 

私が面談してみて思うのは、N3レベルでもなかなかスムーズに日本語でコミュニケーション取れる方もいましたし、本当に短い期間でこんなに話せるのか?と思える方もいました。さらには、日本語、英語を含めた5ヶ国語を操れる外国人留学生もおりました。

 

さて、果たして日本企業はこのままで良いのでしょうか?彼らは日本企業に必死になって適応しようと努力しています、、、が、果たして日本企業は彼らに適応しようと努力しているのでしょうか?

 

外国人新卒として「日本企業で働きたい!」という意欲が半端ない!

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ここ最近、ずっと売り手市場が続き、日本人の新卒学生における就職に対する意識が減少傾向のように感じます。また、働き方も多様化しているのでフリーランスや副業、兼業、起業などの様々な選択肢がある中、労働力人口激減のため、雇用主よりも労働者の方が、立場が上のような時代背景に居ますが、外国籍留学生と面談を行ってみて、ちょっと昔の就職氷河期のような感覚に陥りました。

 

外国人留学生の日本企業で働きたい意欲が半端ないんです!

にも関わらず、受け入れられる日本企業が少な過ぎて買い手市場現象が起こっている不思議な状態です。

 

私の感覚からすると、彼らは日本だけでなくその他の国での留学経験や就労経験を持っていて、こんな危機的な日本で仕事を探すよりも、もっと伸びていて稼ぐ上で可能性が高い国があると思うのに、「何故に彼らは日本企業での就労を望むのだろうか?」と面談中ずっと不思議でした。

 

理由は、単純で「本当に日本のことが大好き」みたいです。もちろんさまざまな理由がありますが、日本そのものが好きっという方もいれば、日本人の親切さや真面目さが好きっという方もいましたし、日本の技術を得たいという方もいましたし、ただただ日本企業がどんなものなのかを体感を持って経験したいという方もいましたし、日本の厳しい環境で揉まれたい!という方もいました。

 

世界的にみて日本は全てがオンタイムで期日通りに物事が進む、効率的で無駄がないという国民性が魅力的に写っているようです。更には、日本の総合職という考え方は人生100年時代の中で、さまざまな経験値が積める最高のキャリア形成のチャンスではないか?っという発言もありました。外国籍の方からみると、日本企業のキャリア形成が客観的にこのように写るものなのかと私の方が関心してしまったくらいです。

 

ただ、「このまま日本でずっと働き続けたいですか?」と聞くと、ほとんどの方は、答えは「ノー」でした。自分の国に戻って日本で得た経験値や技術を自分の国に生かしたいっと思っている方もいれば、日本と自分の国以外の別の国でまた新しいことにチャレンジしたいっと思っている方もいますし、今はまだはっきり決めずにまずは目の前にあるチャンスを生かしてみたいっと思っている方もいました。いづれにしても長くは日本企業に留まらずに、だいたい2、3年日本企業で経験を得て、次のキャリアを模索するくらいのつもりでいるようです。この辺りの考え方は、さすが外国籍の方だなぁっという印象です。

 

外国人新卒はお金儲けよりも、「世の中の為になることをしたい」という意欲が非常に高い!

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彼らと面談をしていく中で、誰一人として口に出さなかった言葉が「金儲け」がメインな目的ではないということでした。彼らの共通項は、「世界にどんな貢献ができるか?」そのために日本企業で得た経験値や技術を生かしたい。また、色々な経験値を得て、その経験をさせてくれた日本企業にも恩返しをしたいという気持ちがものすごく伝わってくるんです。一度日本企業で働いた後に、新たなキャリアを模索しても、日本企業への貢献は続けたいし、関係をそのまま持ち続けたいという声も多かったです。

 

ここ最近、世界がどんどん狭くなっています。ITの技術の向上、SNSなどの活用により、世界と時差なくダイレクトにコミュニケーションが取れる時代です。

 

それもあってか、日本に来たのは何かのキッカケや偶然に過ぎず、そこで自分の足跡を残し、日本人との人脈を形成し、その後はまた違う国で同じように足跡を残して人脈を形成する。この繰り返しが世界で生きる上での彼らが見ているキャリア形成のイメージだろうなぁと感じました。

 

また、それを行うことによって、その後引き起こされる新たな出会いが、育ててくれた日本企業への何かのお役に立てるかもしれないという、ある種の「日本企業を卒業後はその日本企業の代理店のようなタグを保持して別の世界に羽ばたいていく!」イメージを持っているんだろうなぁっと感じます。

 

何か話しをしていて、古き日本人の良さを彼ら外国人留学生の方が良く知っていて客観的に評価していることが伺えますし、一方で日本人の方が日本人らしさをすっかり忘れているような感覚になりました。

 

私の個人的な意見ですが、「外国籍の方は企業で働いてもすぐに辞めるし長く続かないから嫌だ!」という日本企業の声も実際にあるのですが、すぐに辞めることがどうしてダメなのでしょうか?むしろ、辞めた後も関係を保っていれば、彼らが自分の国、もしくは他の国に活躍の場を移したとしても、日本で得たことをきっと生かしてくれると思いますし宣伝してくれると思います。もしかしたら、一度日本を離れて、またもう一度戻ってきてくれるかもしれません。もしくは、その友人が日本の素晴らしさをその本人から聞いて、来てくださるかもしれません。

 

日本企業の独特な文化で「辞める人間は敵だ!裏切り者だ!」みたいな風潮があったりしますが、彼ら外国人留学生のキャリアの考え方は、何度も企業というフィールドを使ってステップアップすることが当然だと思っていますので、彼ら外国人留学生の方が辞めた後も「お世話になった日本企業に何かしらの貢献がしたい!」と思っています。

 

面談で一人こんなことを仰っていた方が居たのですが、「私の人生の羅針盤は、出逢うことそのものなんです。まず人は出逢ってみないとわからないし、出逢うことで新しい人生が開花していく!そのために一つ一つの縁を本当に大事にしています!」と。このマインドが、今の日本企業にもしかしたら足りていないエッセンスなのではないかと思うんです。

 

「せっかく何かの御縁があって出逢ったんだから、その縁を大切に一緒に育てていきましょう!」このマインドを一番理解しているのは、日本人よりも圧倒的に外国人留学生の方です!

 

さて、こんな素晴らしい素養を兼ね揃えている外国人留学生、採用しないのはもったいないと思いませんか?

確かに言葉の壁はありますが、彼らも必死になって日本の文化や日本独特の仕事のやり方を学ぼうと適応しようと勤しんでいます。

日本企業側だけが一方的に「日本語を覚えろ!」「日本式の仕事を覚えろ!」というのは正直アンフェアです。そろそろ双方で歩み寄り、双方で学び合うタイミングが来ているのでは無いかと思います。

日本が世界で闘えるようになるためにも。。。

 

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著者 アドミン

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