人材紹介を用いた外国人採用の採用コストは?

執筆者 9月 30, 2019ニュースコメント0件

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日本で就業する外国人労働者の数が増えています。特定能力1号や2号に該当する業務が増え、今後さらに外国人労働者が増えていくことが見込まれます。現在日本は少子化が進んでおり、労働力が減少していることからも、外国人の労働力が必要になるのです。

 

それでは外国人労働者をどのように探せばよいのでしょうか。それではここでは外国人老労働者を探す方法のひとつである人材紹介会社を利用すると、料金の相場はどれくらいかかかるのか詳しくご紹介します。

 

外国人求職者を探す方法

外国人求職者を探す方法は色々あります。自社で求人をする方法の他に、人材紹介会社を使う方法があります。大手の人材紹介会社であれば外国人の登録者もおり、また外国人専門に行っている人材紹介会社もあります。

 

また国籍や業種などに特化した人材紹介会社もあるため、求人のニーズにあった人材紹介会社を利用することができます。

 

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人材紹介会社とは

人材紹介会社は、求職者を登録し求職者と求人をしている企業をマッチングする仕組みを持ちます。また人材紹介会社によっては、国籍や業種、経験職種などに特化した会社もあり、料金体系も様々です。多くの人材紹介会社は、実績に対する報酬システムをとっており、実際に採用に至らなければ費用がかからないことが多いのです。

 

人材紹介会社を使うメリット

人材紹介会社を使うことで、料金体系にもよりますが採用に至らなければ費用が発生しないことが多いです。求人広告費用がかからず、人材紹介会社が登録時に面談をして希望を聞いたうえでマッチングするため、初めから要望する内容が大きく異なっている求職者と面談をすることもないので、無駄な時間を費やすこともありません。

 

また希望する求職者への条件も全て人材紹介会社に伝えることができるため、求職者にとってもミスマッチが少ないのです。さらに人材紹介会社が日本でのビジネスマナーや風習などを伝えてくれることが多く、一から日本の文化などを伝える必要がないことも多いのです。

 

人材紹介会社に必要な費用とは

それでは、人材紹介会社を利用する際にかかる費用をご紹介します。費用の発生方法は2種類あり、人材紹介会社の紹介手数料の内容をよく確認する必要があります。

 

紹介手数料の相場

それでは、人材紹介会社の相場手数料をご紹介します。

 

・理論年収とは

紹介手数料を決定する時に、年収に対しての割合で設定されるのですが、その元となる年収をどのように考えるかをご紹介します。求職者が就業を開始した場合、1年間に得る収入を予測して計算をします。この計算は、ボーナスなどを含めた年収となります。

 

求職者のこれまでの経験、保持している資格、日本語力などの能力を考え、人材紹介会社に理論年収を提示するのです。

 

・理論年収に対する割合

理論年収に対して、あらかじめ人材紹介会社が手数料の割合を決めて決めます。相場は35%であるため、理論年収が500万円の人材を紹介した場合は手数料は175万円となります。業界や、業務によってこの手数料が変動になることもあります。

紹介手数料の種類紹介手数料には主に届出制手数料と上限制手数料の2種類があります。

 

・届出制手数料

届出制手数料とは採用決定者の理論年収に対して人材紹介会社が、料率をあらかじめて設定した金額を手数料とする計算方法です。人材紹介会社によってこの料率は異なりますが、平均して求職者の理論年収の35%前後であることが多いです。

 

厚生労働省では、届出制手数料を以下の様に設定しています。

 

届出制手数料 

イ 徴収手続等

 (イ) 求人の申込み又は関係雇用主が雇用しており、若しくは雇用していた者の求職の申込みを 受理した時以降、手数料表に基づく者から徴収することができる。 

(ロ) 手数料の額は、手数料表に基づく複数の者から徴収しようとする場合にあっては、その合 計について適用する。

 ロ 手数料の額 厚生労働大臣に届け出た手数料表の額を徴収することができる。 

ハ 手数料表の変更命令 届け出された手数料表に基づく手数料が、①「手数料の種類、額その他手数料に関する事 項が明確に定められていないこと」、又は②「特定の者に対し不当な差別的取扱いをするも のであるとき」により、当該手数料が著しく不当であると認められるときは変更命令を発出 する(法第32条の3第4項)。 この手数料の額の種類、額その他手数料に関する事項が「明確に定められていないことに より、当該手数料が著しく不当である。」と認められるとの判断については、①求人者、求 職者の人種、国籍等により、手数料額に高低を設ける場合、②「その他付加的なサービス」 第6 手数料 – 58 – のような包括的な区分が設けられる等、手数料の有無又は額が明確でなく、提供されるサー ビスの種類・内容と当該サービスを受けた場合の手数料額との対応関係が不明確であるかに より求職者からの申出等を契機として、手数料の水準等に関し、必要な調査等を行い、これ に基づき判断するものであること。

 ニ 権限の委任 法第32条の3第4項の規定による手数料表の変更命令に関する権限は、当該職業紹介事 業を行う者の主たる事務所及び当該職業紹介事業を行う事業の所在地を管轄する都道府県 労働局長が行うものとする。 ただし、厚生労働大臣が自らその権限を行うことを妨げない。 

 

引用 厚生労働省

 

・上限制手数料

返還金とは

早期退職が発生した場合は、人材紹介会社から返還金として手数料の一部が返されることが多いです。多くの人材紹介会社が、「入社後1か月以内の退社であれば、紹介手数料の75%を返金する」などの規定があります。

 

厚生労働省では、上限制手数料を以下の様に設定しています。

 

イ 徴収手続等

 (イ)徴収の基礎となる賃金が支払われた日以降、求人者又は関係雇用主(求職者の再就職を援 助しようとする当該求職者の雇用主又は雇用主であった者。以下同じ。)から徴収するもの とする。 

(ロ)手数料を支払う者に対し、必要な清算の措置を講ずることを約して徴収する場合にあって は、求人の申込み受理以降又は関係雇用主が雇用しており、若しくは雇用していた者の求職 の申込み受理以降徴収することができるものとする。 

(ハ) 手数料の最高額は、求人者及び関係雇用主の双方から徴収しようとする場合にあっては、 その合計について適用するものとする。

 ロ 手数料の最高額 次の額を限度として徴収することができる。

 (イ) 支払われた賃金額の100分の10.8(免税事業者は10.3)に相当する額(次の(ロ) 及び(ハ)の場合を除く。)

 (ロ)同一の者に引き続き6箇月を超えて雇用された場合(次の(ハ)の場合を除く。)にあっては、 6箇月間の雇用に係る賃金について支払われた賃金額の100分の 10.8(免税事業者は 10.3)に相当する額 

(ハ) 期間の定めのない雇用契約に基づき同一の者に引き続き6箇月を超えて雇用された場合に あっては、次のa及びbのうちいずれか大きい額 a 6箇月間の雇用に係る賃金について支払われた賃金額の100分の10.8(免税事業者 は10.3)に相当する額 b 6箇月間の雇用について支払われた賃金額から、臨時に支払われる賃金及び3箇月を超え る期間ごとに支払われる賃金を除いた額の100分の14.5(免税事業者は13.8) に相当する額

 

引用 厚生労働省

 

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人材紹介会社の手数料は見合うコストなのか

それでは、相場が理論年収に対して35%分が手数料となるのは見合うコストなのでしょうか。人材紹介会社が実際に行う業務と比較をしてみましょう。

 

人材紹介会社が行うこと

採用できなかった場合コストがかからない

人材紹介をしてもらうにあたって、心配なのが採用できなかった場合ではないでしょうか。実際に求人をする場合広告代や面接をするのにもコストがかかります。しかし人材紹介会社に依頼をする場合は、採用できなかった場合はコストはかかりません。

 

これは多くの人材紹介会社が紹介した求職者の理論年収に対して手数料を計算するので、採用できなかった場合は手数料はかからないのです。

 

早期退職しても返還される

さらに紹介をしてもらった求職者が早期退職をしてしまっても、紹介料の一部が返還されるためもう一度人材紹介会社から紹介をしてもらうことができます。このため人材紹介会社を使うことによって、採用できなかったり、早期退職してしまったりといったリスクに対して費用を最小限に抑えることができるのです。

 

内部コストをおさえることができる

採用業務を行うために必要なコストは、決して求職者の給与や広告代金だけではありません。人材紹介会社は、マッチングをし始めからある程度ニーズのあう求職者を紹介してくれます。さらにフォローもしてくれるため、依頼側にとってコストをかけないで採用業務を行うことができるのです。

 

採用担当者の手間がかからない

人材紹介会社に依頼をする場合は、採用担当者は面接などに集中をすればよく最小限の時間に抑えることができます。

 

人材紹介会社を利用する際の注意点

・着手金が必要な会社もある

人材紹介会社は一般紹介・登録型とサーチ型にわかれます。一般紹介・登録型は完全成功報酬であり、実際に採用にならないと手数料が発生することはありません。しかしサーチ型の場合はスカウトやヘッドハンティングを行うことから、着手金を始め一般紹介型と支払いの内容が異なるケースがあります。

 

また採用にならなくても、支払いが必要なケースもあります。

 

・契約ごとに手数料が必要

人材紹介会社に依頼する時は、1契約ごとに手数料が発生します。多くの人数を採用する時はかえってコストがかかることもあります。

 

以上のように、人材紹介会社を使うには、会社にもよりますが平均で理論年収の35%となります。面接をしても不採用になること、また短期間で辞めてしまうリスクを考えるとこの数値は決して高いとはいえないでしょう。

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著者 アドミン

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