日本は、島国ということもあり、客観的な日本を知っている日本人は本当に少なく、外国人が日本に留まっているとや、この日本の魅力すらなかなか気付けないものです。その一方で、外国人の方の方が日本をより客観的にみており、日本の魅力を日本に住んでいる日本人よりも知っていたりします。そんな外国人の方からみた日本が好きな理由やきっかけを実際の声から集めてみました。
アニメやマンガ、ゲームがきっかけで好きになった!
昨今のインバウンド需要の火種でもある日本が世界に誇るサブカルチャー「アニメ・マンガ・ゲーム・コスプレ・フィギュア」、これがきっかけで日本という国を知る外国人の方は少なくないです。海外でテレビをつけると日本のアニメが現地の言語に吹き替え版で放送されていたり、もしくは吹き替えではなく音声はそのまま日本語で、字幕で放送されていたりもします。
現地で販売されているマンガやゲームなども、現地の言葉に翻訳されたものがリリースされていたりと、海外において特に幼少期に日本という国を知る大きなきっかけになっていますし、これらがきっかけで日本のファンになるわけです。さらにこれらがきっかけで日本語を学びたい!という日本語を習得するきっかけすら作っているわけで、海外の大学には専攻として日本語を学べる学部もあります。
また、世界にはアニメフェスティバルやコスプレサミットなどの日本の文化を外国人の方が楽しむ大きなイベントも存在し、世界中から人が集まります。日本の文化がいかに世界中の方々に愛されているかがわかりますよね。
ちなみに、私の海外の友人には、全く日本に来たことがないにも関わらず日本語が相当流暢な方もいるのですが、その理由を聞くと、「アニメのセリフで日本語を完全コピーした!」と驚かされるケースもあったりします。日本のサブカルチャーが好きで、日本を知って、日本語を習得したら、その先にあるのはやはり「日本で働きたい!」となるわけです。
世界に誇る日本の技術力の魅力!
今日現在における日本の技術は、正直なところ世界的にみて遅れをとっていると私は感じておりますが、特に途上国や資源が少ない小国にとっては、依然として日本の車や電化製品のブランド力は根強く人気は高いです。
例えば、ネパールのような中国とインドという大国に挟まれている小国にとっては、自国で車や電化製品を生み出せるような体力はなく、外から自国に流通させるロジスティックのお仕事が誇り高い仕事らしいのですが、自国に流通させる上でも他の国の製品と比べても日本企業の製品はやはり人気が高く、壊れないのでその技術力に対して魅力に感じているようです。
それがきっかけで日本の高い技術力を直に学びたいと思って日本に来る外国人の方も多いです。彼らのキャリア上においても、日本の企業で働いた経験があるっというのは、自国に戻っても大きなブランドらしく、その経験が未来軸において有利に働くこともあるみたいです。
「信用できる!」という日本人の象徴的気質がビジネス上において魅力的!
よく一般的に日本人が外国人の方に対して言うことで、外国人の方は、
「時間にルーズでいつも遅れる!」
「約束を守ってくれない!」
「期日までに仕事を終えてくれない!」
と嘆きの言葉を良く耳にするのですが、個人的には全ての外国人の方がそうだとは思っていません。日本がキチッとし過ぎている文化ですので、客観的にみると外国籍の方がそのように見えるだけですし、同じ日本人でもルーズな人はルーズです。
しかしながら面白いのは、対象的にこのようなキチッとした文化を持っている日本人と一緒に仕事をしたい!っという外国人の方が結構いるんです。その理由としては、
「いつも時間通りで物事が進む!」
「約束を必ず守ってくれる!」
「期日までに仕事が必ず終わる!」
という日本特有の文化を世界が賞賛しているというわけです。つまりこれらが「信用できる!」に繋がっているわけです。
私の友人に中国・広州に駐在のとある外資企業にお勤めの外国人の友人がいるのですが、職場に色々な国籍の方が働いているのですが、最も一緒に働いていて心地が良いのが日本人だと言うんです。理由がまさに、時間・約束・期日を守ってくれるので仕事がスムーズに進むし、人として信用できる!と言うのです。そして更には、将来的に日本に住んで日本で働きたい!とも言っているので驚きです。
ちなみに、海外ではファミリー経営、つまり血縁関係にある親族がビジネスを代々引き継いでいる企業が多かったりするのですが、理由は簡単でして「他人を信用できない!」からだとよく言います。
そのくらい「信用」というものはお金では買えない価値でして、世界的にみてその信用を日本人というブランドだけで得られてしまうのがビジネス上で有利になる日本の特権でもあります。
こんな住み心地が良いところだと思わなかった!
このパターンは、外国人の方が自国のローカル企業、もしくは他の国の外資系企業にお勤めの方によくあるのですが、クライアントが日本人・日本企業で、日本とやりとりをしていく中で、仕事の関係上で日本に出張もしくは日本に駐在を命じられて、致し方なく日本に来た時にこの外国人の方は感動するそうです。初めて日本に来て、こんなに素晴らしい国だとは思わなかったと言うのです。
日本人は親切だし、スーパーマーケットやコンビニがたくさんあって便利だし、食事はどこ行っても美味しいし、教育水準も高いので子育てもしやすいっと私が聞く限りでよく聞きます。
また、最近では外国人労働者が増加していることもあって、外国人の方が集まる多国籍タウンも増えてきている傾向です。東京都ですと、有名なところで新宿区の新大久保のコリアンタウンは、最近ではネパールタウン化されてきており、かつイスラム横丁なんて呼ばれる通りも出現し、ネパール居酒屋やインドネシア居酒屋、モスクが入ったビルやハラール食品が手に入るお店が集まっています。
それ以外にも、新宿区高田馬場はリトルヤンゴンと呼ばれ、ミャンマータウン化。江戸川区西葛西はリトルインディアと呼ばれ、インディアンタウン化。墨田区錦糸町は東欧や中近東の方が集まる多国籍タウン化。荒川区は中央アジア・ウズベキスタンの方が増加しているようです。自分の国の食文化や同じ人種が既に日本にあることはやはり心強いですし安心感がありますので、それがきっかけでこのまま日本に住み続けたいっという思いに切り替わることは多いみたいです。
ただ、自国のローカル企業もしくは他の国の外資系企業在籍のままだと、いつ戻されるかがわからないので、できれば日本企業に雇用されて日本に居続けたいと言います。もちろん現在的には、日本語ができない外国人の方の受け入れができる日本企業は極端に少なく、まだまだ日本企業が外国人の方を受け入れる上で日本語能力を問われるので、そこには大きな課題があります。
日本人のパートナーができた!日本人と結婚した!
インターナショナルマリッジもさほど以前に比べて珍しいものではなくなりましたが、その中でも日本人女性の人気は世界で止まることを知らず、「自己主張がそこまで強くない!」「おもてなしの文化」「男性を立てて控えめ」というのが好意のポイントで、日本人女性をパートナーにしたいと思っている外国人の方は多いです。ただ、最近ですと、日本人男性と外国人女性の組み合わせも以前に比べて珍しくなってきているとも感じます。
いづれにしても、留学などがきっかけで海外の現地で外国籍の方が日本人と出逢い、日本のことが好きになり、のちに人生のパートナーになることにより日本に住むことを決意するようなケースは少なくはないです。世界で最も難しい言語の枠に入るであろう日本語も、パートナーとのコミュニケーションの中で学んだっというケースも多々あります。
安定的でプレッシャーをそこまで感じずに仕事ができそう!
これはとあるアメリカ人から聞いた話なのですが、その彼は、アメリカでの就業経験を数年得ていて、アメリカの日本語学校で約1年日本語を勉強し、日本で仕事を探している方だったのですが、そのままアメリカでキャリアを積む方が将来的にみても可能性が広がると個人的には思いました。
しかし、日本で働きたい理由を聞くと、もちろん日本そのものや日本人が好きっということも1つの理由ではあったのですが、なによりも「アメリカの首切り社会で仕事をし続けることは、稼ぎにはなるけど常にいつ自分が解雇されてもおかしくない状況下で、プレッシャーは強いし心が安定しない。それに比べて日本は終身雇用制のニュアンスが強く、人を大事にする文化があるので安心して人生を送ることができそう!」っと仰っていました。
また、更に驚いたのは、「今のアメリカでの職場は、ヒエラルキー組織で自分の意見や考え方がなかなか通らないので、自分自身のキャリアの見通しが立たない。」とも仰っていて、日本と比べてアメリカの方がフラットな組織なのではないかと思っていたのですが、アメリカでも古き日本企業の象徴であるヒエラルキー組織は存在し、それによって苦しめられている方がいるっという事実があることです。
日本企業の文化の1つである「人を大事にする」という伝統自体が、世界的にみて1つのアドバンテージであることと、アメリカだから組織がフラットっというわけではなく、結局は日本企業だろうが外資であろうが、その企業自体及びトップがどういう考え方・ビジョンを持っているのか次第であるということが言えると思います。
お金が稼げる!日本円が手に入る!
やっぱり「お金が稼げる!」っというシンプルな理由です。特に発展途上国ご出身の外国人の方にとっての一番のモチベーションになる部分かと思います。日本の円は、世界的にみて世界三大通貨の1つであり、安全資産と言われています。つまり、発展途上国ご出身の外国人の方にとっては、日本円を稼げることは誇りであり、自分の国にその稼いだ円を持って帰ることによって大金持ちになれるわけです。
とあるアジアの途上国においては、現地の方の毎月の平均月収が日本円にして約2万円なんていう国もあります。そんな方が日本に来て、毎月20万円稼ぐことができるとしたら、単純計算して10倍になるわけです。そう考えると大きな夢があるのは言うまでもありません。ましてや昨今の日本の労働力人口の激減と外国人労働者の受け入れの促進という状況においては、日本で働きたいと思っている外国人の方にとってはチャンスとしか言いようがないわけです。
まとめ
これらは私が聞いてきた実際の声の代表的なものではありますが、こんなに日本を愛してくださる外国人の方がいることに、多くの日本人が気付いてほしいものですね!
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