世界中で活躍する人に憧れを持つのは当然として、そのような人材をグローバル人材と言います。このグローバル人材、どのような人物がそのように言われるのか、皆さんはご存知ですか?グローバル人材には、いくつかの基準があります。今回はその基準やグローバル人材をゲットするための方法に関してまとめました。
英語が堪能なだけではグローバル人材になれない
グローバル人材は世界を股にかけて活躍する人材です。世界で活躍するということは語学ができなければしょうがないという部分は誰しもが分かる部分です。駅前留学で一生懸命勉強し、スキマ時間を見つけて英単語を覚えてマスターすればそれで大丈夫かと言われると、それだけでは不十分過ぎます。そもそも英語が出来たらすぐに外国人と対等な関係性を築けるものなのか、そこの議論がほとんどなされていません。
分かりやすい言葉でグローバル人材を説明するなら、「外国人と折り合いをつけやすい人物」です。特に日本人は特有のマインドが、相手の外国人を困惑させることがあります。イエスとノーをきちんと示さない、変化を嫌う、細かな部分にこだわりがあるなどなど。英語が堪能ならすべてを解決するとは言い切れません。いわば英語は単なる道具、いくらいい道具にしたところで使えなければしょうがないわけです。
そもそもの話、英語は公用語として機能はしているものの、イギリスやアメリカ、オーストラリアなどでニュアンスなどに違いがあります。日本語でも、標準語もあれば関西弁、東北弁があります。このあたりのことを知らずに、英語ができるからグローバル人材になれると思い込むのは非常に危険です。
本当のグローバル人材はこんな資質を備えている!
英語力だけではなく、別のスキルも持っているグローバル人材。他にはどんな資質を備えているのか、解説していきます。
1.既に仕事のスキルが備わっている
世界的に見てグローバル人材とはどのような人かを見ていくと、即戦力で働ける人材であることがほとんどです。しかも、日本における即戦力の考え方とは全く異なります。日本では新卒採用がメインなので、即戦力といっても理解度が高い、業界への勉強をしている、インターンシップで基礎を学んだなどのレベルです。アメリカを見ると新卒採用は非常に少なく、経験者が重視される社会です。いかに経験しているかが問われるので、学生は在学中に経験を積むなどのことを行います。
ですので、グローバル人材ともなれば仕事のスキルが備わり、明日から働いてくれと言われ、難なく働けるぐらいの仕事のスキルがなければなりません。プログラミングにしても、求められている仕事をこなすだけの実力がなければいけません。
近年インターンシップが行われるようになっていますが、そのインターンシップも短期なものが多く、長期のインターンシップはまだまだ少数派。その分野である程度の実績を残してからでないとグローバル人材とは認めてくれないと思いましょう。
2.指示を待たずに自立した考えで行動する
昔から若手社員などを対象に、指示待ち人間と呼ばれる人が存在します。上司や先輩からの指示が出るまで動かない人物を指し、自分で考えない、細かく指示をしないと動かない、言われたことしかやらないなど様々な人が指示待ち人間に該当します。組織に問題があり、指示待ち人間を育ててるとしか思えない環境を上司などが作り上げ、身勝手に若手を酷評するケースもあるなど、日本では世代に関係なく指示待ち人間が出てきます。
世界を見渡した時、指示待ち人間がグローバル人材として活躍できるかといえば明らかにできません。欧米では学生のうちから自立心のある人が多く、自分で考え自分の言葉、意見を持ち合わせています。議論の際に曖昧に濁す日本人と違い、自分の意見をはっきりと伝える、それが外国人であり、中国人にグローバル人材が多いのも、そうしたマインドが最初からあるためです。
理想的なのは、自分で仕事を見つけ、それを膨らませられるような人材。日本の会社では、スタンドプレーのように見えますが、それだけ自分自身で仕事を見つけられる人材かどうか。指示を待たずに自分で考えて行動するということは、日本人には結構大変です。そこまではいかなくても、自分で問題を解決できるかどうか、それはクリアしておきたいところです。
3.相手の主張を受け入れ、最適解を導ける
英語だけができる人が陥る問題は、相手のことを考慮せず、こちらだけで一気に話して相手を受け入れようとしない点です。英語なんだから聞き取れるだろうと思って流暢な英語を繰り出したものの、相手がそこまで英語が得意ではないケースもあり、相手に合わせて変化させられないところが良くないです。コミュニケーション能力を発揮して、いかに相手を受け入れていくか、これが求められます。
1人で行動するというより、チームに入り、それぞれのチームに与えられたミッションをみんなで解決していくような形です。当然言語も違えば考え方も文化も違う、そんな中で相手を理解し、相手の考えることを尊重しながら自分の意見を伝え、その中でベターな選択肢に落とし込むことがグローバル人材として必要なことです。相手を論破するために英語を学ぶのではなく、相手のフィールドの中に入り、様々な話をした上で最適解を導くために英語を学びます。
文化が違えば考え方も違うわけで、そこでは様々なことが起こり得ます。そんな時に瞬時に対応できるかどうかも大事な要素です。自分が全部正しいんだとばかりに自分のやり方で仕事をすれば必ず業務に支障が生じます。コミュニケーション能力が高いというのは、この場合では相手の言っていること考えていることを最大限尊重した中で、自分の意見を言えて、それを落とし込める人物。そうした人物を目指しましょう。
4.効率的な学び方を会得している
スピード勝負になりがちなグローバル社会、当然、グローバル人材も迅速な判断が問われます。仕事を学ぶにしてもOJTなどで効率よく学び、1日でも早く即戦力として機能するためには、効率的な学び方が重要です。OJTなどで失敗したとして、なぜ失敗をしたのかを突き詰めていくと、自分に何が足りなくて何が必要なのかがわかるようになります。何が足りらないのだろうと悩む時間は短時間、素早く見つけて素早く学習する、それがポイントです。
孫正義さんのように、学生時代は両目で料理を見ながら食べるということはせず、参考書などに目を通しながらご飯を食べるという、なかなかお行儀が悪いながらもどんな時でも知識を吸収しようとする姿勢が垣間見えます。語学力を高める場合でも、新たな単語帳を購入して勉強し直す人はいません。自分の強いもの、弱いものを理解した上で勉強を重ねる、こうすることで効率的に知識を学び、自分のものにすることが可能です。
本物のグローバル人材はどこで見つけられる?
一見すると探すのが難しそうなグローバル人材ですが、様々な方法を駆使して本物のグローバル人材を見つけるようにしましょう。
1.グローバル人材採用に特化したサービスを活用
一番手っ取り早く、確実性があるのがグローバル人材に特化した人材サービスの活用です。こうした人材サービスを提供する会社は全世界で働き、自社に登録してくれた人物を探してくれるシステムが備わっています。日本国内にいるであろうグローバル人材、海外に住む日本人等の人材紹介なども受けられます。採用代行をしてくれるケースがあり、一連の採用活動に携わってくれるケースもあります。
もちろん痛い目を見ながらグローバル人材の採用スキルを高めていくこともいいですが、より即戦力を確保するためには人材紹介を受けるのがおすすめです。
2.コネクションに頼る
現地で活動する企業や複数の外国企業と取引を行うようになり、人材面での交流が出てくるようになると、人脈が構築されるので、その人脈、コネクションに頼るのも1つの考え方です。誰か優秀な人物はいないかと聞いてみると、それを聞いた人が別の人に伝えて紹介してくれるケースがあります。日本のIT企業、スタートアップを目指す人たちの中で人材を確保するためにコネクションが用いられることがあるなど、日本でもよく見られることです。
これだと、近しい人物が保証人のようなことになり、万が一つかまされたとしても、お詫びに別の人を紹介してくれるかもしれません。お金もそこまでかからず、人脈をより構築していくためにはコネクションに頼るのも手であり、本物のグローバル人材は人脈がかなりあるため、何かしらに引っかかることも考えられます。
3.インターンで探す
もう1つの考え方はインターンシップでグローバル人材を確保するというものです。長期のインターンシップを行い、その中で語学力はもちろん、コミュニケーション能力や自分で問題や課題を解決する力、問題や課題を見つける力をチェックし、グローバル人材としてふさわしい人物かどうかを判断します。入社前にその人の人となりを判断でき、ここである程度仕事を覚えさせられれば即戦力としても使えます。1週間、1か月のインターンシップでは何も分からず、少なくとも半年、できれば1年ぐらいのインターンシップがあればいいでしょう。
まとめ
本物のグローバル人材は日本人から多少嫌われるような人物かもしれません。自己主張はする、嫌なものは嫌と言う、など日本では勘違いされそうな人ばかり。でも、そう言う人こそ海外に出た方が輝ける、それがグローバル人材です。受け入れるにしても、指示待ち人間が多く出るような環境では無駄にするだけ。日本人とグローバル人材の組み合わせは相性がさほど良くありませんが、だからこそ日本人でグローバル人材になり得る人は貴重です。様々な方法で優秀なグローバル人材を確保しましょう。
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