日本で生活する在留外国人や訪日外国人にとって、通信環境の確保は重要な課題です。本記事では、外国人向けSIMカードの選び方や、多言語サポート対応のおすすめサービスを詳しく解説します。
外国人向けSIMカードとは
SIMカードとは、スマートフォンやタブレットに挿入することで、データ通信や音声通話を可能にする小型のICカードです。外国人向けSIMカードとは、日本に滞在する外国人が契約しやすいよう設計されたSIMサービスを指します。
一般的な日本の通信キャリア(docomo、au、SoftBank、楽天)は、契約時にクレジットカードや日本の銀行口座、長期の在留資格などを求められることが多く、来日したばかりの外国人にとってハードルが高いのが現状です。
外国人向けSIMカードは、パスポートや在留カードで契約できる、多言語サポートがある、契約期間の縛りがないなど、外国人特有のニーズに対応しています。日本での生活を円滑にスタートさせるためには、こうしたサービスを活用することが重要です。
外国人がSIMカードを選ぶ際の5つのポイント
外国人が日本でSIMカードを選ぶ際は、以下の5つのポイントを確認することが重要です。
多言語サポートの有無
日本語がまだ不十分な場合、英語や中国語、ベトナム語などでサポートを受けられるかどうかは非常に重要です。契約時だけでなく、利用中のトラブル対応や問い合わせにも多言語で対応してもらえるサービスを選びましょう。
契約のしやすさ(必要書類・審査)
パスポートや在留カードのみで契約できるかどうかを確認しましょう。日本の銀行口座や印鑑が不要なサービスであれば、来日直後でも契約が可能です。オンラインで申し込みが完結するサービスはさらに便利です。
支払い方法の柔軟性
クレジットカードを持っていない外国人も少なくありません。コンビニ払いや口座振替、WeChat Pay、Alipay、銀聯カードなど、多様な支払い方法に対応しているサービスを選ぶと安心です。
契約期間の縛り
留学や技能実習など、滞在期間が限定されている場合は、契約期間の縛りがないサービスが適しています。解約金が発生しないサービスであれば、急な帰国にも対応できます。
通信品質と対応エリア
docomo、au、SoftBankなど大手キャリアの回線を使用しているサービスであれば、日本全国で安定した通信が可能です。地方で働く技能実習生などは、対応エリアを必ず確認しましょう。
在留外国人におすすめのSIMカード
日本に長期滞在する在留外国人向けのSIMカードサービスを紹介します。
JP SMART SIM
JP SMART SIMは、外国人が選ぶSIMカード人気No.1に選ばれた、在留外国人向けの通信サービスです。日本語、英語、中国語、ベトナム語の4言語でサポートを受けられるため、来日したばかりの方でも安心して利用できます。
【特徴】
- 在留カードまたはパスポートのみで申し込み可能
- 契約期間の縛りなし、解約金なし
- コンビニ払い・WeChat Pay・Alipay・銀聯カード対応(銀行口座不要)
- docomo回線で全国どこでも安定した通信
- 日本の電話番号を取得可能(CALL SIM)
- 4言語(日本語・英語・中国語・ベトナム語)でのカスタマーサポート
【料金】
CALL SIM(音声通話付き):20GB 月額2,178円(税込)〜
DATA SIM(データ専用):3GB 月額1,243円(税込)〜
特に日本の電話番号が必要な方、クレジットカードを持っていない方、多言語でのサポートを求める方に最適なサービスです。
楽天モバイル
楽天モバイルは、楽天グループが提供する通信サービスです。在留カードとクレジットカードがあれば外国人でも契約可能です。データ使用量に応じて料金が変動する従量制プランが特徴で、あまりデータを使わない月は料金を抑えられます。ただし、カスタマーサポートは基本的に日本語のみとなるため、日本語がある程度理解できる方に向いています。
IIJmio
IIJmioは、格安SIMの老舗として知られるサービスです。在留カードで契約可能で、データ容量ごとに細かくプランが用意されています。料金の安さが魅力ですが、サポートは日本語中心となるため、日本語での手続きに問題がない方におすすめです。
訪日外国人(短期滞在者)向けSIMカード
観光やビジネスで短期間日本を訪れる方向けのSIMカードサービスを紹介します。
JP PREPAID eSIM
JP PREPAID eSIMは、JP SMART SIMを提供するDXHUB株式会社の訪日外国人向けプリペイドeSIMサービスです。物理SIMカードの受け取りが不要で、アクティベーションコードを受け取って設定するだけで利用を開始できます。旅行終了後はeSIMを削除するだけで手続き完了となり、返却の手間もありません。
【特徴】
- 物理SIM不要、eSIM対応端末で即日利用可能
- 毎日更新タイプと総量MAXタイプの2種類から選択可能
- 多言語対応サポート
- 返却不要
Mobal
Mobalは、海外からの日本旅行者に知られているSIMカードプロバイダーです。30日、60日、90日以上の複数期間から選択でき、データのみプランとデータ+通話プランが用意されています。英語のカスタマーサポートが充実しており、日本語がわからない方でも契約しやすいのが特徴です。SIMカードは世界中に無料配送されるため、事前に準備することも可能です。
Sakura Mobile
Sakura Mobileは、最短3日から利用できる短期滞在者向けのSIMサービスです。プリペイドとポストペイドの2パターンが用意されており、滞在日数に応じて柔軟にプランを選べます。日本の主要7空港での受け取りも可能です。
SIMカードの入手方法
外国人向けSIMカードは、主に以下の方法で入手できます。
オンライン申し込み
JP SMART SIMをはじめとする多くのサービスは、オンラインで申し込みが完結します。パスポートや在留カードの画像をアップロードするだけで、最短即日発送されるサービスもあります。来日前に海外へ配送してもらえるサービスも便利です。
空港での受け取り
成田空港、羽田空港、関西国際空港など主要空港には、SIMカードの販売カウンターが設置されています。事前にオンラインで予約し、空港で受け取る方法も選べます。
家電量販店
東京や大阪などの都市圏にあるヨドバシカメラやビックカメラなどの大手家電量販店では、外国人旅行者向けのSIMカードを取り扱っています。英語対応スタッフがいる店舗もあり、対面で相談しながら購入できます。
フリーWi-FiやポケットWi-Fiとの違い
日本でインターネットを使う方法は、SIMカード以外にもフリーWi-FiやポケットWi-Fiがあります。それぞれの違いを理解して、自分に合った方法を選びましょう。
フリーWi-Fi
駅やカフェ、コンビニなどで提供されている無料のWi-Fiサービスです。費用はかかりませんが、日本国内ではフリーWi-Fiスポットがまだ十分に普及していないため、外出先で常にインターネットを使いたい方には不向きです。また、セキュリティ面でのリスクもあります。
ポケットWi-Fi
持ち運び可能なWi-Fiルーターをレンタルする方法です。複数の端末で同時にインターネットを共有できるメリットがありますが、常に機器を持ち歩く必要があり、バッテリー管理や返却の手間がかかります。短期滞在でノートパソコンやタブレットも使いたい方に向いています。
SIMカード
スマートフォンに直接挿入して使うため、別途機器を持ち歩く必要がありません。長期滞在者には月額契約タイプ、短期滞在者にはプリペイドタイプが適しています。日本の電話番号を取得したい場合は、音声通話付きのSIMカードを選びましょう。
まとめ
日本で快適に通信するためには、自分の滞在期間やニーズに合ったSIMカードを選ぶことが重要です。在留外国人で長期滞在される方には、多言語サポートや柔軟な支払い方法に対応したJP SMART SIMがおすすめです。短期滞在の訪日外国人には、プリペイドタイプのSIMカードやeSIMサービスが便利です。
SIMカードを選ぶ際は、多言語サポートの有無、契約のしやすさ、支払い方法の柔軟性、契約期間の縛り、通信品質の5つのポイントを確認しましょう。
外国人を雇用する企業の人事・総務担当者の方は、従業員の通信環境整備も重要な受け入れ準備の一つです。外国人従業員が日本で安心して生活できるよう、適切なSIMカードサービスの情報提供を検討してみてください。


