技能実習生は日本語よりも英語が得意?英語が強い国はここだ!

執筆者 8月 6, 2019ニュースコメント0件

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海外からやってくる技能実習生はそのほとんどが東南アジアの人です。日本語をある程度勉強してやってくる人もいますが、中には全然日本語が話せない、もしくは多少難しい意思疎通になるとコミュニケーションがとれなくなる人が多いのではないでしょうか。日本語は結構難しい言語ですが、そのため、あえて日本語ではなく英語を使ってコミュニケーションをとるケースが見られます。

 

技能実習生は英語が得意なのか、英語が強い国はどこなのか、そのあたりを解説します。

 

日本語での意思疎通より英語の方がスピーディー?

 

日本に介護を学びにやってきた介護技能実習生は、入国時に日本語能力試験のN4レベルの問題をクリアしなければなりません。このように、日本語をある程度理解してやってくる技能実習生がそれなりにいます。しかし、N4レベルは「基本的な日本語を理解することができる」というレベルで、ヒアリングに関して言えば、ややゆっくりと話される会話であればほぼ理解できるというものです。技能実習の中では、人によってそのあたりの配慮が欠ける社員もいます。

 

また、介護技能実習生は1年後にN3レベルをクリアしなければならず、新聞の見出しで情報をつかめるようなレベルにならないとならず、それがネックとなり、介護技能実習生が当初から増えない原因となってしまいました。最近になってようやく、N3レベルに満たなくても3年まで在留が認められるようになりますが、日本語の壁は想像以上に高いです。

 

それなりに日本語を理解できる人でも、コミュニケーションに苦戦を強いられる現状があります。ということは、日本語をほとんど知らないような人であれば、技能実習を行う教官や会社の人と意思疎通を行うのはかなり大変であることは明らかです。また、複数の国から同じように技能実習生がやってきて、片言の日本語で互いに意思疎通を行うのも相当難しいと言えるでしょう。もし、社内で英語対応できるのであれば、英語で会話した方が、スムーズにコミュニケーションを取れる場合があります。

 

英語は世界で通じる言語であり、その地域で多少の訛りこそあれど、意味自体はしっかりと通じます。日本語よりも英語を知っていた方がコミュニケーションは比較的とりやすいです。たとえ違う国の技能実習生であっても、英語で会話ができるのであれば、連携はとりやすく、同僚同士での意思疎通はとれるでしょう。

 

日本語は言語の中でも習得が難しい部類に入ることは間違いありませんが、少なくとも日本語を習得するまでの期間は、英語ができる人ならば、日本語の壁に打ちのめされる可能性は減ります。そして、仲間とも連携がとれるので、プラスです。企業側としては英語ができる人を配置する必要はありますが、そこまでカバーできれば、技能実習生の立場から考えれば、日本に来て早々挫折するようなことにはならないはずです。

 

英語ができる技能実習生が多い国はここだ!

英語ができる人を探すとするならば、どの国なら英語ができる技能実習生を確保できるのか、英語ができる技能実習生が多い国をご紹介します。

 

1.公用語が英語のフィリピン

英語ができるかどうか、それを指し示すものとして英語が公用語かどうかに注目しましょう。全世界で英語を公用語にする国は多くありますが、世界で3番目に英語人口が多い国としてフィリピンが挙げられます。19世紀までスペインが植民地として統治下におき、一時独立を宣言したものの、その統治権がアメリカに譲渡されます。アメリカは武力鎮圧によって植民地支配を行い、結果的に長い年月、アメリカの影響を受けたことで英語が浸透します。

 

もう1つフィリピンの特徴として、多数の言語が使われている点です。方言まで含めれば100以上あるとされ、公用語であるタガログ語が使える人も全体の4分の1程度です。違う民族同士で話をする際、母語で話を進めることが難しいことから英語が用いられてきました。

 

気を付けなければならないのは、フィリピン人の英語のレベルです。英語力は学歴に左右されるところがあり、一定のレベル以上で英語を使える人はそこまで多いわけでもありません。タガログ語が使えるエリアではタガログ語が用いられるため、あくまでも日常会話レベルの英語が中心です。フィリピン人の技能実習生を採用してもタガログ語しか使えない、英語ができても簡単なものだけ、その可能性が十分にあります。英語といえばフィリピン、そのように安直に考えることはあまりおすすめできません。

 

2.フィリピンよりも英語力があるマレーシア

イギリスやオランダなどの植民地となっていたマレーシアは、旧日本軍の占領など混乱の時代を経て、1957年に独立を果たします。英語が公用語だったのは1967年までで、現在はマレー語が公用語となっています。ただ、多民族国家であるマレーシアにおいて、マレー語よりも英語の方が意思疎通がしやすく、準公用語の扱いになっており、民族同士が交流をする際には英語がよく用いられます。

 

華人は北京語、インド系はタミル語を母語にするなど、マレー語や英語以外を話す人たちも多いですが、それだけではなく英語も喋れる人がいるため、複数の言語が話せるマルチリンガルが数多くいます。英語力を見ると、マレーシアの英語能力はシンガポールに次いで2番目というデータがあります。日本はアジアで6番目とされ、英語力では日本を凌駕し、フィリピンの上を行きます。

(参考:https://www.iccworld.co.jp/malaysia/magazine/90/)

 

英語教育が盛んにおこなわれ、街では英語が飛び交い、ネイティブスピーカーと同レベルの人ばかりです。マレーシアの私立大学には全世界から留学にやってきて、すべて英語の授業が行われることから、英語力は相当高いです。マルチリンガルも多いため、日本語を習得するのにも抵抗はないことが予想され、フィリピン人よりもマレーシア人の可能性に賭けるのもいいかもしれません。

 

3.日本よりも英語力に優れるベトナムとインドネシア

 

先ほどの調査では、日本より上に来ているアジアの国がいくつかありました。その中の1つがベトナムです。ベトナムはフランスに占領されていたため、フランス語ができる人がいるぐらいですが、ここ10年20年で英語教育にかなり力を入れており、ベトナム語が公用語でありながら、それ以上に英語が目立つような状況です。これには大きな理由があります。

 

ベトナムの特徴として、現在も社会主義国であることが挙げられます。ただ、ドイモイ政策により、社会主義と市場経済システムをミックスさせたことで貧困は大きく改善され、人件費を理由に中国からベトナムにスライドした結果、安定した経済成長を見せています。ベトナムには多くの外資系企業が参入し、ベトナム国内の企業に比べて、給料は2倍以上もらえます。英語ができることは、大きく稼ぐチャンスであるため、必死に英語を勉強する若者が増えました。

 

ベトナムは観光立国の面があり、欧米からやってくる観光客対策に英語を使うところが増えています。しっかりと英語を学んでいる以上、日本にやってくる技能実習生の中には英語ができる人が多かったとしても、何ら不思議ではありません。

 

もう1つの国インドネシアについてですが、こちらに関しては地域差が大きく、同じインドネシアでも大きく異なります。首都のジャカルタ、観光地として有名なバリ島などは少額1年から英語が必須科目で、英語教育にかなりの力を入れています。高学歴な人は簡単な英会話であればサラッと行えるため、日本人よりも英語ができることが言えます。ベトナムと比べるとその水準には達しませんが、少なくとも日本の英語力よりかは上を言っていることは確かです。

 

受け入れ先の企業の従業員は英語を覚えるべき?

 

日本人よりも英語ができる外国人が東南アジアに結構多いことや、地域差があることなどが明らかになりました。問題は、仮に英語ができる技能実習生を連れてきたとして、受け入れ先の企業の従業員が英語を覚え、英語でも指示を出せるようにするべきかについてです。結論から言えば、従業員も英語ができるようにすることで、コミュニケーションがよりとりやすくなり、確実に指導が行えます。

 

元々複数の言語を覚える人はそれだけ語学に関する吸収力が高く、それに加えて互いに複数の言語でコミュニケーションがとれれば、近い距離で連携がとれるようになります。実際に、技能実習生の受け入れを契機に、社員に対しての英語教育が行われるようになり、社員自らが英会話教室に通うなど、英語の勉強に励むところも存在します。覚えておいて損はなく、特定の母国語を覚えるよりも確実です。

 

実際にどの国から技能実習生を受け入れるかはある程度決められるため、ベトナム人やマレーシア人を中心に技能実習生を確保したいというのもできます。何より、日本語の習熟度がなかなか上がらない傾向にあるため、英語を学ぶことはリスク回避にもつながる部分と言えそうです。

 

まとめ

日本よりも英語教育が進んでおり、高いレベルで英語を話せる人は東南アジアを中心に多く見受けられます。もちろん、技能実習そのものに大きく関係するわけではありませんが、それでも、マルチリンガルであることにより、吸収力の高さを期待するのはとてもいいことです。問題はせっかくそのような人材を手に入れたのに、受け入れ先の企業側は最大限に活用できないことです。受け入れるからには英語ができる従業員を確保しておく、そして、コミュニケーションに役立てることが求められます。

 

そして、日本語での意思疎通が簡単に行えるよう、日本語の教育も同時にしなければなりません。できればお互いの言葉をお互いで教えあうような、そのような関係になれれば雰囲気も良くなることでしょう。英語ができるかどうか、そのあたりに着目して技能実習生を探すことで、新たな発見が得られるかもしれません。

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著者 アドミン

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