1年と半年間をかけて見えてきた外国人支援市場の姿
DOC株式会社は、2017年10月11日に「Design Our Career~1人1人が自らのキャリアを創出しできる環境を創出する~」、そんな意味を込めてつけた会社名です。
創業当初から約1年半の間に、日本に住む外国人を支援するプロダクトをいくつも作ってきました。
100社近くの外国人支援企業(人材・不動産・教育・ビザ・翻訳通訳・教育研修 等)の経営者や責任者と直接対話をし、外国人支援市場や、事業にかける思いについてとても熱く語りました。
また、外国人採用企業の経営者や人事担当者の方とも外国人採用で組織として目指していく姿のお話や、「採用難」と呼ばれる現在の日本の労働者市場において、様々な課題をお聞きしました。
2019年現在、黎明期と呼ばれる外国人支援市場には、約5,000社もの支援企業が存在します。
その中でも近年、企業数が急激に増えているのが、外国人採用企業です。約1,300社以上も外国人事業部や外国人特化で人材サービスを展開しております。また、毎年数百社が外国人向けに事業をスタートしたり、起業したりしている状況です。
とにかく外国人支援企業と外国人採用企業からのヒアリング
様々なサービスや事業を展開する中で、外国人採用企業さんに会ったら、必ず2つの質問をお聞きしていました。
1つ目が「現在、どのような外国人を採用しようとしていて、何に課題を抱えているか?」
そして、2つ目が「現在、契約している外国人支援企業(人材紹介や教育)はどの企業か?」
この2つの質問を通して、僕が得たこの市場におけるインサイトが、『多くの外国人採用企業さんが、最適な外国人支援企業を選択できていない』ということでした。
どういうことかというと、『国内在住 × エンジニア職(理系) × N5以上 × 転職』というキーワードで採用している企業が、実際に契約している外国人支援企業の強みは、『国内在住 × サービス職(文系) × N2前後 × 転職』というキーワードで、実質、エンジニアに強みを持っていない人材紹介会社でした。
そのほかにも、『国内外問わず × 営業職 × N2以上 × 転職』というキーワードで採用している企業さんがお願いしている紹介会社は、『海外在住 × エンジニア職 × N2~Nなし × 転職』というキーワードに強みを持っていたりしました。
このような「これミスマッチだよな?」と感じる場面が約5回ほどありましたが、
必ず2つの質問の後に、ミスマッチだと感じたら、
「国内エンジニア採用に強みのある〇〇株式会社って知ってますか?」
「〇〇国から直接新卒採用できる株式会社〇〇って知ってますか?」
と逆に質問を投げかけてみました。
すると、ほぼ全ての採用企業さんが、「ん?どこそれ?」という、全くその企業を知らないような反応でした。
そこですかさず、〇〇会社さんの強みや特徴を再度伝えた上で、
「ご興味あればご紹介しますが、いかがですか?」と打診してみると、必ずと言っていいほど、どの採用企業さんも
「じゃあ、会ってみたい!」ということで、話は運び、ご紹介・・・そして、契約・・・
この経験がのちに、リリースするカオスマップの作成にいきてきました。
dnus(ディヌス)の仮説検証としてのカオスマップと、想定外の反響
2018年12月にこれまでの経験から、外国人採用が盛り上がりを見せる中、
色々な企業が外国人採用をしようと動き出しているが、外国人採用をしている既存の約20万社の事業所でさえ、どんな外国人支援企業があり、どんな支援をしているのかという情報が全然伝わってないのではないか。
そんな思いから、『【業界初】いま注目の外国人関連業界が一目でわかる!「外国人人財関連業界 カオスマップ 2018」をDOC株式会社が公開!』というタイトルでカオスマップを作成・公開しました。
すると、カオスマップ公開をした2018年12月20日8:00から約2~3時間で、PRTIMESの「旬速」「いま話題」「ランキング」「Facebookで人気」にも掲載されることとなりました。
また、Facebook上ではいまでも(2019年9月時点)「いいね」が増えており、700回も超えました。また、約100社もの大手メディアや媒体でもこのカオスマップを紹介いただきました。
反響はそれだけではなく、外国人採用企業からは、
「こんな人材が欲しいんだけど、どの人材紹介会社を選んだ良いの?」
「外国人社員の定着のためには何をしたら良いの?」
「外国人採用は、何から始めたら良いの?」
「外国人採用と日本人の採用は何が違うの?」
というようなお問い合わせが、コーポレートサイトやSNS等を通してたくさん届きました。さらに、外国人支援企業からは、「人材採用の支援だけでなく、研修もしているので、カオスマップに掲載して欲しい」というお問い合わせから、「カオスマップ経由でお問い合わせをしてくれた企業さんと契約しましたよ」というようなお声までいただくようになりました。
僕の想像していた反響の何倍も多くの企業さんがカオスマップを話題にしていただき、
結果として、『外国人 カオスマップ』と検索すると、検索結果No1になる程、バズらせていただきました。
dnus(ディヌス)の由来
令和元年5月7日(令和最初の営業日)に「外国人採用をもっとみじかに」というコンセプトのもと、外国人採用ため総合ポータルサイトdnus(ディヌス)をリリースしました。
サービス名のdnus(ディヌス)の由来は、ローマ神話の出入り口と扉の守護神であるヤヌス(ヤーヌス/ Janus)という神をもとにつけました。
ヤヌスは、前と後ろに反対向きの2つの顔を持つのが特徴の双面神で、物事の内と外を同時に見ることができた神とされています。また、一年の終わりと始まりの境界に位置し、1月を司る神です。『入り口の神』でもあるので、『物事の始まりの神』でもあります。それから転じて、『過去と未来の間に立つ神』とも言われます。
参考:ヤヌス
世界のトップクラスを誇る経済的な成長をもとに豊かにはなりましたが、『年金制度の崩壊』『少子高齢化』『人口減少』『所得格差』等々、まだまだ多くの課題を抱えるこの日本。これからの日本のあるべき姿(未来)や、これまで築き上げてきた伝統的な日本(過去)を融合させて社会発展をしていかなければいけないと感じました。
・物事の内と外を同時に見ることができた神
・物事の始まりの神
・過去と未来の間に立つ神
DOC株式会社が過去の日本と未来の日本をつなぎ、内(日本)と外(海外)をつなぐ存在になりたいと思い、dnusというサービス名をつけました。 DOC + Janus = dnus(ディヌス)
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