在留カード読み取りアプリの使い方を徹底解説|導入手順・失効照会・企業の実務ポイント

執筆者 2月 6, 2026Uncategorizedコメント0件

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在留カード読み取りアプリの使い方を、ダウンロードから読み取り・失効照会まで図解付きで解説。2025年の不法就労助長罪厳罰化を踏まえ、企業の人事・総務担当者が押さえるべき実務ポイントや運用上の注意点を網羅的に紹介します。

在留カード読み取りアプリとは?出入国在留管理庁の公式ツール概要

在留カード読み取りアプリ(正式名称:在留カード等読取アプリケーション)は、出入国在留管理庁が無料で提供している公式アプリです。在留カードや特別永住者証明書に内蔵されたICチップの情報を読み取り、券面に印字された内容と照合することで、カードが真正なものかどうかを確認できます。

在留カードとは、日本に中長期間在留する外国人に対して法務大臣が交付するICカードのことです。氏名、生年月日、国籍・地域、在留資格(外国人が日本に滞在・活動するために必要な法的な許可の種類)、在留期間、就労の可否などが記載されています。

このアプリは、雇用契約や取引の場面で身分確認を行う際に活用するものとされており、利用にあたっては本人の同意を得たうえで在留カードの提示を受けることが必要です。

出典:出入国在留管理庁「在留カード等読取アプリケーション サポートページ」

https://www.moj.go.jp/isa/applications/procedures/rcc-support.html

なぜ企業に在留カード読み取りアプリが必要なのか

偽造在留カードの巧妙化と目視確認の限界

近年、偽造在留カードの精度が非常に高くなっています。出入国在留管理庁も公式に、券面の偽造技術が精巧化しており、有効な在留カード番号を悪用した偽変造カードの作成事案が発生していると注意喚起を行っています。

目視のみでの確認では、券面が本物のように見えても、ICチップの情報が書き換えられていたり、すでに失効・取消されたカードが使われている可能性を排除できません。そのため、ICチップの情報を直接読み取って照合できるこのアプリの活用が重要です。

不法就労助長罪の厳罰化(2025年6月施行)

不法就労助長罪とは、就労資格のない外国人を雇用したり、在留資格で認められていない業務に従事させた場合に、入管法第73条の2に基づいて事業者を処罰する制度です。重要なのは、故意でなくとも、在留カードの確認不足などの過失があった場合にも処罰対象となる点です。

2025年6月の法改正により、罰則が大幅に強化されました。改正前後の比較は以下のとおりです。

項目改正前(〜2025年5月)改正後(2025年6月〜)
懲役3年以下5年以下
罰金300万円以下500万円以下
併科可能可能

出典:出入国管理及び難民認定法(入管法)第73条の2

この厳罰化を背景に、企業は採用時および雇用継続中の在留カード確認を一層徹底する必要があります。在留カード読み取りアプリの活用は、確認不足による過失を防ぐための有効な手段の一つです。

在留カード読み取りアプリの対応環境と準備

スマートフォン版(iPhone・Android)

スマートフォンで利用する場合は、端末のNFC機能(近距離無線通信)を使って在留カードのICチップを読み取ります。以下の推奨環境を確認してください。

項目iPhoneAndroid
推奨OSiOS 17以降Android 14.0以降
必要機能NFC(Type B)対応NFC(Type B)対応
入手先App StoreGoogle Play
注意事項iPadOSは非対応一部端末はNFC Type B非対応のため注意

重要:スマートフォンのNFC機能が「Type B」に対応していることが必須条件です。交通系IC(Suica・PASMOなど)で利用するNFCとは規格が異なるため、それらが使えるからといって在留カードが読み取れるとは限りません。

パソコン版(Windows・Mac)

パソコンで利用する場合は、別途NFC対応の非接触型ICカードリーダーライターが必要です。

・Windows版:Microsoft Storeからダウンロード

・Mac版:Mac App Storeからダウンロード

・ICカードリーダーライター:拡張APDU対応機種であることを事前に確認

拡張APDUとは、ICカードとの通信で大容量のデータをやり取りするための通信方式のことです。在留カードのICチップには顔写真なども記録されているため、この方式に対応したリーダーが求められます。交通系NFC向けの安価なリーダーは基本APDUのみの場合が多く、非対応であるケースがあるためご注意ください。

【図解】在留カード読み取りアプリの使い方・4ステップ

ここからは、在留カード読み取りアプリの具体的な操作手順を4つのステップで解説します。以下の手順はスマートフォン版を例にしていますが、パソコン版も基本的な流れは同様です。

ステップ操作内容ポイント
STEP 1アプリをダウンロード・インストール最新バージョンを使用すること
STEP 2在留カード番号を入力カード右上の「番号 No.」を正確に入力
STEP 3ICチップを読み取るNFC読み取り位置にカードを密着
STEP 4読み取り結果と券面を照合氏名・在留資格・顔写真を一つずつ確認

ステップ1:アプリをダウンロード・インストールする

App Store(iPhone)またはGoogle Play(Android)で「在留カード等読取アプリケーション」と検索し、インストールします。開発元が「IMMIGRATION SERVICES AGENCY(出入国在留管理庁)」であることを確認してください。

注意:古いバージョンのまま使用すると正常に動作しない場合があります。利用前にアプリが最新バージョンであることを必ず確認してください。

ステップ2:在留カード番号を入力する

アプリを起動すると、在留カード番号の入力画面が表示されます。在留カードの右上に記載されている「番号 No.」(例:AB12345678CD)を入力し、「次に進む」をタップします。

番号の入力位置がわからない場合は、入力欄の横にある「?」アイコンをタップすると、カード上の記載位置が表示されます。

ステップ3:ICチップを読み取る

「カード読み取り開始」ボタンをタップし、スマートフォンのNFC読み取り位置に在留カードを密着させます。読み取りが完了するまで、カードを動かさずにそのまま静止させてください。

読み取り時のコツ

・iPhoneの場合:端末の上部(カメラ側)にカードを当てる

・Androidの場合:端末背面のNFCアンテナ位置にカードを当てる(機種により位置が異なる)

・ケースを外すと読み取り精度が向上する場合がある

・金属製の机の上では正常に読み取れないことがあるため、木製の机や手のひらの上で読み取る

ステップ4:読み取り結果と券面を照合する

読み取りが成功すると、ICチップに記録されている以下の情報がアプリ画面に表示されます。

・氏名

・生年月日

・国籍・地域

・在留資格

・在留期間(満了日)

・在留カード番号

・顔写真(16歳以上の場合)

・資格外活動許可の有無・内容

これらの情報が、在留カードの券面(表面)に印字されている内容と一致しているかを一つずつ確認します。また、顔写真が本人と一致しているかも重要な確認ポイントです。

不一致があった場合は、偽造や書き換えの可能性があります。採用手続きを進めず、お近くの地方出入国在留管理官署に相談してください。

【新機能】失効情報照会の使い方(2025年11月追加)

2025年11月14日のアップデートにより、在留カード読み取りアプリに在留カード等番号の失効情報照会機能が追加されました。これにより、ICチップの読み取りと同時に、そのカードが現在も有効かどうかをその場で確認できるようになっています。

失効情報照会の手順

1. 通常どおりICチップを読み取る(ステップ1〜3)

2. 読み取り結果画面で「在留カード等番号の有効性を確認します」ボタンをタップ

3. 照会結果として「有効」「失効」「取消」のいずれかが表示される

照会結果意味企業の対応
有効在留カードは現在有効問題なし。券面情報との照合結果と合わせて確認完了
失効在留カードが失効している採用手続きを中断し、本人に事情を確認。入管に相談
取消在留資格が取り消されている即座に採用手続きを中止し、入管に相談

出入国在留管理庁は、アプリでの読み取りと併せて失効情報照会を利用するよう推奨しています。2026年1月5日以降、失効情報照会のURLが変更されている点にもご留意ください。

在留カード等番号失効情報照会

https://lapse-immi.moj.go.jp/html/top.html

読み取り時のよくあるエラーと対処法

アプリの利用中にエラーが発生した場合は、以下の対処法を参考にしてください。

エラー内容考えられる原因対処法
「カードが読み取れません」と繰り返し表示されるNFC接続不良、カードリーダーの接続不備カードとの密着を確認。金属製の机を避ける。ケースを外す。再度読み取りを試みる
「在留カード以外のカードをかざしている可能性があります」在留カード以外をかざしている、またはカードの偽変造正しい在留カードをかざしているか確認。それでも同じエラーが出る場合は偽変造の疑いがあるため入管に相談
失効情報照会でエラーが発生する通信環境の問題、海外IPアドレスからのアクセスWi-Fi等の通信環境を確認。VPN経由の場合は海外IPと判定される場合あり
在留カード番号入力でエラーになる番号の入力ミスカード右上の番号を再確認し、正しく再入力する

重要:上記の対処をすべて行っても読み取りに失敗し続ける場合は、在留カードの偽変造が疑われます。お近くの地方出入国在留管理官署に速やかにお問い合わせください。

企業が押さえるべき実務運用のポイント

確認すべきタイミングと頻度

在留カードの読み取り確認は、以下のタイミングで実施することが望ましいとされています。

・採用面接時(必須):初回の在留カード確認と失効照会

・入社手続き時:改めてICチップ読み取りと照合を実施

・在留期間更新後:新しいカードが交付されたタイミングで再確認

・定期確認:在留期間の満了日が近づいた際にリマインドと確認

特に、在留カードの更新や再交付があったタイミングでは、必ず再度の読み取り確認を行うことで不法就労リスクを回避できます。

記録の保存と個人情報保護

在留カード読み取りアプリは、読み取った情報を端末やクラウドに自動保存する機能を持っていません。情報はアプリ画面に一時的に表示されるだけです。

ただし、社内のコンプライアンス管理や監査対応のために、以下のような記録を残しておくことをおすすめします。

・読み取り結果のスクリーンショット

・確認日時・確認者名の記録

・失効照会の結果

注意:在留カードの情報は個人情報に該当します。記録を保存する場合は、保存期間・アクセス権限・保管方法を明確にし、個人情報保護法に則った運用を行ってください。

偽変造が疑われた場合の対応フロー

アプリの読み取り結果と券面情報に不一致がある場合や、読み取り自体がエラーになる場合は、以下の流れで対応してください。

ステップ対応内容
1採用手続き・就労を一時中断する
2読み取り環境に問題がないか確認する(端末、NFC、通信環境)
3環境に問題がなければ、在留カードの偽変造の可能性を想定する
4お近くの地方出入国在留管理官署に連絡・相談する
5社内で確認結果を記録・報告する

アプリだけでは不十分?多拠点管理の課題と解決策

在留カード読み取りアプリは、1枚ずつの真正性確認には非常に有効なツールです。しかし、外国人を多数雇用する企業、特に複数拠点を持つ飲食・物流・人材派遣業界では、アプリだけでは以下のような課題が残ります。

・拠点ごとの確認状況を本社がリアルタイムで把握できない

・在留期間の更新時期を人力で管理するのが困難

・確認記録が拠点ごとにバラバラになり、監査時に証跡が不十分

・拠点長の負担が大きく、確認漏れが発生しやすい

こうした課題を解決するために、在留カードの読み取り確認に加えて、在留資格情報の一元管理・期限アラート・多拠点間でのリアルタイム共有が可能な外国人就労管理システムを併用することが効果的です。

ビザマネは、在留カードの偽造チェックや就労可否の判定、期限管理のアラート機能、多拠点のリアルタイム管理などを一つのシステムで実現する外国人就労管理サービスです。アプリでの確認作業と組み合わせることで、企業のコンプライアンス体制をより強固にできます。

▼外国人就労管理システムの比較・選び方についてはこちら

外国人就労管理システム比較10選:用途別の選び方と注意点を解説

まとめ

在留カード読み取りアプリは、出入国在留管理庁が無料で提供している公式ツールで、在留カードのICチップ情報を読み取ることで偽変造カードの判別や失効情報の確認が可能です。2025年6月の不法就労助長罪の厳罰化(懲役5年以下・罰金500万円以下)を受け、企業にとって在留カードの確認体制を強化する重要性はこれまで以上に高まっています。

企業の人事・総務担当者は、まずこのアプリを導入して採用時や在留期間更新時の確認フローに組み込むことをおすすめします。あわせて、多数の外国人従業員を多拠点で管理する場合は、在留資格管理システムとの併用も検討してみてください。

▼在留カードの照会方法についての詳細はこちら

在留カードの照会方法とは?照会に必要な流れを1からわかりやすく解説

▼在留カードの基本情報についてはこちら

在留カードとは?在留カードの目的や取得方法とは? – ビザマネ

※本記事の情報は2026年2月現在のものです。法改正や制度変更により内容が変わる場合があります。最新情報は出入国在留管理庁の公式サイトをご確認ください。

在留カード等読取アプリケーション サポートページ | 出入国在留管理庁

著者 ビザマネコラム編集部

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